vol.3 これが日本酒!? シャンパンのような純米酒
日本酒初心者の方にも、通の方にも喜ばれる、まるでシャンパンのような純米活性にごり酒を紹介します。最初の「乾杯!」にぴったりなお酒です。
◎伊勢の白酒(しろき)純米活性にごり酒[三重県・タカハシ酒造]
ピチピチと泡が弾けるスパークリング純米酒。伊勢神宮のお神酒ゆかりのお酒です。しぼりたての生酒を「生きたままの酵母」とともに、そのまま濾過せずに瓶詰めしているので、瓶の中で熟成しています。フルーティでさわやか。アルコール度も12%と低めなので飲みやすく、日本酒ビギナーにもおすすめです。
◎獺祭(だっさい)発泡にごり酒 50 シャンパン瓶[山口県・旭酒造]
こちらは山田錦を50%まで磨いた純米大吟醸。山田錦ならではのお米の甘みが生きた、しゅわしゅわとした微発泡が心地よい生酒です。フレッシュかつ洗練された香りと味わいは、日本酒のイメージを変えてくれるはず。また、蔵元の旭酒造は、山田錦だけを使うこだわりの酒造りが魅力。ニューヨークやパリなど、海外でも高く評価されています。
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text /菅野和子
山本洋子(やまもと ようこ)さん

鳥取県境港市生まれ。「素食」や「マクロビオティック」などをテーマにした雑誌編集者を経て、現在は酒と食のジャーナリスト、および地域食ブランドのアドバイザーとして全国行脚中。
「感動と勇気を与える地方のお宝探し」がライフワーク。日本酒を飲んで東北を支援するJungin Glass Project>>発起人。

著書に『純米酒BOOK』(グラフ社)
番外編
カラダにやさしい簡単おつまみ
純米酒には、日本人が昔から親しんできた素材や料理法で作ったものがぴったり合います。野菜、大豆製品、乾物、魚など。脂っぽい肉や乳製品は、せっかくの純米酒のきれいな味わいを汚してしまうような気がします。油揚げを油抜きしてサッと焼いて薬味を添えて。
めざしなど干物の魚を酒粕に1日程度漬けて焼くのもおすすめ。野菜の漬け物、ひたし豆や野菜の素揚げなども。
菜食中心のおつまみで、毎日一合の純米酒。太るどころか、カラダの中からキレイになれますよ。