
欧米では、インド発祥の伝承医学アーユルヴェーダの基本ハーブ「トゥルシー」のハーブティーが、ヨガ愛好家たちを中心に人気を集めています。
トゥルシーはバジルの一種で、ヒンズー語で「比類なきもの」という意味を持ちます。英語ではホーリーバジル(聖なるバジル)と呼ばれ、様々な効能を持ち「ハーブ界の女王」として有名です。
トゥルシーティーには、免疫機能を高め、ウィルスの侵入からカラダを保護し、呼吸器官のトラブルを抑えてくれる効果があるそう。この季節の大敵である、風邪、インフルエンザや気管支炎の予防にもってこい!ですね。
この他にも、消化を助ける、アレルギー体質に効く、カラダに活力を与える、ホルモンの分泌を調整する、肌の荒れを抑える、など効能を挙げればきりがない、まさに“医者いらず”なトゥルシー。細胞の老化を遅らせる高い抗酸化作用を持ち、「不老不死の秘薬」という神秘的な別名もあるんですよ。
また、トゥルシーはストレスに対する抵抗能力をアップさせ、心身の調和を整えるアダプトゲンとしても知られています。5000年前から存在するこのハーブは、長い歴史の中で人間の精神的なストレスを和らげてきた、癒し系ハーブの原点。忙しい毎日で心身の疲れが溜まっている時、香り高いトゥルシーティーを飲めば心もカラダもほっと安らぎそうですね。
トゥルシーは他のハーブやスパイスとの相性もよく、今の時期にはジンジャーやシナモンなどの冷え対策スパイスをブレンドしたトゥルシーティーがおすすめ。スパイスのフレーバーも楽しめる上に、相乗作用で健康や美容への効果が倍増するのが嬉しいですね。温かいミルクを入れてチャイにしても、リラックス効果が高まり、おいしく味わえますよ。
text by びねくにこ
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フリーの翻訳者・ライターとして活動し、フランスと南アフリカを経て、現在はフランス人の夫と息子(と犬&猫)と共にベルギー在住。仏系メディカルアロマテラピーと英国系ビューティ&サイコアロマテラピーを学び、ライフコーチングディプロマも取得。ホリスティックなアロマライフカウンセラーとしても活動中。心と体にいいと噂されるものは試さずにはいられない質。沖縄県出身。上智大学外国部学部卒。パリ第3大学ヨーロッパ研究学科卒。
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