110719_news_01.jpg安全、無添加、健康推進食品…。
世の中に溢れる「都合の良い」食品の数々。
消費者の私たちが商品を選んでいるようでいて、実は選ばされているという実態が包み隠さず明かされているのが『じつは危ない食べもの 〜健康志向・安全志向の落とし穴〜(南清貴著/ワニブックスPLUS新書)

著者は、日本のオーガニックレストランの先駆けとして「キヨズキッチン」を経営、いまはフードプロデューサーとしても活躍する南清貴氏。「ナチュラルエイジング」をキーワードに、全国のレストラン、カフェなどの業態開発、フードメニューの開発などに注力。さらに、今年5月より岐阜に拠点を移し、「農」に密着した活動を始める。

その業界関係者である筆者によれば、

「無農薬」「有機野菜」「無添加」も、化学企業や加工食品メーカー、販売業者などの利益のためにつくられたもの

だといいます。

たとえば、「添加物」を定めるはずのリスト
一般に「添加物」とは、「製造・加工・保存」を目的に使われる「食べ物以外の成分」にあたるものを「添加物」として定めています。
つまり、たんぱく源をもとに、あれこれ加工し、理科の実験のごとくつくられた「たんぱく加水分解物」は、「たんぱく加水分解物→たんぱく質→食品→添加物ではない」という流れで、この「添加物」リストから省かれ、「無添加」として販売されているとのこと…!
この衝撃の事実に呆然とするも、上記に述べたのは、本書で書かれていることのほんの一部分でしかありません。一見穏やかな顔をして手をこまねいている「無添加」や「無農薬」のラベル。また、「健康」「安全」と謳われる食べ物は、想像を絶する正体を隠しているということが、この1冊でわかるはず。

本当にカラダに良い食品を摂るためにも、これからは、ラベルやブランドの見た目に惑わされない、正しい知識と判断力で、食品を吟味する目を養っていきたいですね。

じつは危ない食べもの 〜健康志向・安全志向の落とし穴〜

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好評既刊『じつは体に悪い19の食習慣』の続編が登場! 「ノンカロリー」、「血糖値を下げる」など、いかにも健康になれそうな食べものが氾濫する現代。体にいいはずと思ってわざわざ選んで買っていませんか? そんなヘルシー風の食品はどのように作られているか知っていますか? まっとうな食べもの・食事を探求してきた著者が、ちまたの健康志向や安全志向、美容・ダイエット志向の間違いを正し、“体にほんとうに良い”食べものの選び方を教えます。

[じつは危ない食べもの ― 健康志向・安全志向の落とし穴 ー]

(MYLOHAS編集部)

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