「韓国の女優さんってどうしてこんなに肌がキレイなの?」と今や韓国女性の美肌は憧れの的になっています。そこで今回は韓国美容に詳しい韓国・美容ジャーナリストの上田祥子さんに、すっぴん肌をもっと美しくするための韓流・美肌術を教えていだたきます。
韓国といえば化粧品やエステのイメージが強いですが、実は、母から子へ代々受け継がれる、伝統的でホリスティックな美容が、韓国女性の美肌のキーポイントになっています。
▼美肌の秘訣は、“世界一野菜を食べる国”だから!
「韓国の女性は化粧品だけでなく、食事や入浴など、生活の様々なシーンで美肌になるコツを実践しています。例えば数年前の調査では韓国は、“世界一野菜を食べる国”とされていて、その消費量は日本の2倍ともいわれているんです。野菜を多くとることで腸内環境を整え、便秘を防ぎ、ゆらぎのない美肌を保つ。韓国女性の意識というのは美肌だけではなく、健康に対するモチベーションの高さだと言えます」
▼カラダの不調は韓流フードにお任せ!
韓国では昔から「韓方」といわれる韓国流の中医学があり、現代でも女性に限らず、多くの人々の間でその考え方が根付いているそう。
「カラダを冷やさないのが基本で、飲食店でもあまり氷水はでてこないほど。カラダに良い習慣が子どもの頃から身についているように思います。とにかく食事やスキンケアでも、ちょっとした不調があるとそれに効く食材で治していきます。自然の力を生活の中に上手に取り入れる知恵が残っているんです」

すっぴん肌への近道! 韓流ビューティメソッド
ステップ1.お風呂に入れるだけ! お手軽 韓流バスタイム
韓国の女性はチムジルバン※という健康ランド的な場所によく通っていて、週2回通う人も少なくないとか。そこで思いっきり汗をかいてストレスを発散するそうです。じっくり汗をかくことは肌にもカラダにも良いんですね。ここでは自宅でもできる簡単なお風呂メソッドをご紹介します。
よもぎはカラダを温め、肌トラブルを防ぐ植物。漢方薬局や通販で購入できる乾燥したよもぎをお茶のパックやガーゼにくるんで、バスタブに浸します。
〈美白ケア〉緑茶風呂
緑茶は美白の効果があって、よもぎの次に人気のお風呂。カテキンの殺菌作用でニキビや吹き出物にもオススメ。緑茶のティーバッグを5〜10個、お風呂に入れるだけ。
〈保湿ケア〉豆乳風呂
大豆イソフラボンの効果でしっとりなめらかな肌に。キメを整え肌にうるおいを与えてくれます。だいたい500ミリリットルから1リットルくらい入れると効果が感じられます。
〈発汗〉あら塩風呂
バスソルトは、毎日使いには高いので、スーパーなどで売っている天然の塩を100グラムくらい入れると十分発汗を実感できます。ぬるめのお湯で半身浴の状態で浸かりながら5分もすると汗がダラダラ。小顔効果も抜群です。さらに上記の入浴法と組み合わせても二重の効果を楽しめます。
これからの季節、日焼けしてしまったら「よもぎ風呂」が肌を癒してくれますよ。また初秋の頃には「緑茶風呂」で美白ケアをしていきましょう。飲みきれなかったお茶の葉を使ってもいいので、経済的ですね。シミやソバカスを防いでキメの整った美肌を作ってくれますよ。

構成・文/庄司真紀
続いて、自宅にある食材で手軽にすっぴん肌を鍛えられる「韓流美容メソッド」スキンケア&フード編をご紹介! 続きはこちら>>
日本でいう健康ランドやスーパー銭湯のような場所。サウナやお風呂のほかにマッサージスペースや食堂やネイルサロンが完備されています。24時間営業のところも少なくなく友達同士やカップルの憩いの場になっているようです。
上田祥子さん韓国・美容ジャーナリスト。第17代クラリオンガールに選ばれ、モデル、リポーターなどを経て、現在は女性誌を中心に活動。雑誌、出版の企画やライティング、韓国取材のコーディネーションを手掛ける。著書に「運命の韓国コスメBOOK