カラダに溜まった毒をスッキリ出だしてデトックスするには、どんな食事をしたらいいの? 食生活に気をつけようと思っても、何から始めたらいいか案外わからないもの。そこで今回、アーユルヴェーダ医療の第一人者であり、いま「毒を出す食 ためる食」をはじめとした「毒出し」本でもっとも注目を集めている蓮村誠先生に、カラダに毒を溜めない「食」の知恵を教えていただきました!

カラダに毒は溜まってる!?
まずはアーマをチェックして!

――自分のカラダに毒が溜まっているかは、どうしたらわかりますか?アーユルヴェーダでは、カラダに溜まった毒素のことを「アーマ」と呼びます。食べたものがカラダのなかでうまく消化しきれなかった場合の未消化物(老廃物)こそが、アーマ(=毒素)です。つまり、カラダにアーマが溜まる原因は、すべて食べもの/食べ方にあるということ。まずは下の〈アーマチェックA〉で、あなたのカラダに溜まってしまった毒の量を計ってみましょう。

【アーマチェックA】〜毒のある・なしチェック〜□ 精神的、あるいは肉体的疲労感がある
□ 昼食後に眠くなってしまう
□ こころやからだが重く感じる
□ 体力が落ちていると感じる
□ 毎朝、排泄があるとはかぎらない
□ よくないとわかっていることを止められない
□ 食欲が落ちていると感じる。または、食べたものがなかなか消化しない
□ やらなくてはならないことを後回しにして、つい怠惰になってしまう

上記で1つでも当てはまるものがあった人は、カラダに毒素があります。当てはまる項目の数はいくつでも同じです。次の〈アーマチェックB〉に進んでください。

【アーマチェックB】〜毒のたまり度チェックstep1〜□ 関節の痛みが数日から一週間ぐらいで別の関節に移動することがある
□ 皮膚のかゆみが数日から一週間ぐらいで別の関節に移動することがある

上のチェックで当てはまるものがある人は、アーマ(=毒素)の蓄積が始まって、カラダに影響が出始めています。
次の〈アーマチェックC〉に進んでください。

【アーマチェックC】〜毒のたまり度チェックstep2〜□ 繰り返しつばを吐くことがある
□ 鼻水が止まらなくなることがある
□ 幾日も下痢が続くことがある
□ 1日に5回以上排泄をすることがある

上のチェックに当てはまるものがある人は、カラダに溜まったアーマが、カラダの外にももれはじめています。

――冒頭の【アーマチェックA】は、ほとんどの人が該当するのではないかと思います。いつも疲労感があってなんとなくだるいとか、ランチを食べると眠いという人は、もうそれだけでアーマ(=毒素)が溜まっているということになりますね。排泄が毎朝ないのもそう。気力が落ちていると感じる場合も、その原因はやはりアーマです。

――カラダだけではなく、気持ちが不安定だったりウツっぽいというのも、アーマが原因なのですか?そうです。たとえば、よくないとわかっていることをやってしまうのも、アーマが溜まっている症状です。やらなきゃいけないのをわかっていながらだらけてしまう。これもアーマです。怠惰というのは、性格ではなくて毒素の症状なのです。

――では、デトックスして毒素がなくなれば、怠惰は治ってしまう!?毒素をカラダからなくせば、治ります。怠惰というのは、能力があるのにやらないことを言いますよね? 毒素が溜まっていると、できなくなってしまうんです。

――カラダの毒素と心の毒素。原因は何ですか?カラダの毒素は、基本すべて食べものです。口から入れたものが消化し切れなかったときに毒素になります。こころの毒素は、自分に飛び込んできたことで、こころが処理し切れなかったもの。たとえば、とてもショッキングな出来事を目撃してしまったり、自分に対する嫌な噂を耳にしてしまったりしたときに、処理できないまま残ってしまうと、こころのアーマになります。

【デトックスpoint!】カラダの毒素=消化し切れなかった食べもの
心の毒素=処理し切れなかった負の出来事

>>続いては、どうすればカラダの毒素をなくしていくことができるか徹底解明!

※ご紹介している療法は、マハリシアーユルヴェーダの考えによるもので、個人の体質や体調によって異なります。また、病気や体調不良にお悩みの方は、かかりつけの医師など専門家にご相談の上、お試しください。
参考文献:毒を出す食 ためる食―食べてカラダをキレイにする40の法則 (PHP文庫)著者:蓮村誠
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蓮村誠【Profile】
1961年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業、医学博士。医療法人社団 邦友理至会理事長。マハリシ南青山プライムクリニック院長。オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ認定医。特定非営利活動法人 ヴェーダ平和協会理事長。

東京慈恵会医科大学病理学教室および神経病理研究室勤務の後、1992年オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ医師養成コースに参加。現在、診療に当たる傍ら全国各地での講演活動、書籍執筆、テレビ出演、雑誌の連載などマハリシ・アーユルヴェーダの普及に努める。著書に、毒を出す食 ためる食」、「毒を出す生活 ためる生活」(いずれもPHP研究所)、「足りないのは消化力!」(朝日新聞出版)、「黄金のアーユルヴェーダセルフマッサージ」(河出書房新社)など多数。

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