
ガーデンクリエイター
たなかやすこさんインタビュー
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ベランダ、だから楽しい!自宅で作る“野菜”の魅力
私が野菜作りに開眼したのは、友人から贈られた房なりのミニトマトがきっかけでした。当時は、あるメーカーの時計デザイナーをやっていました。責任ある立場にありながら、子どもがまだ小さくて大変な時期で、仕事と子育ての両立に悩んでいる日々でもあったのです。

房状に連なって真っ赤な実を熟すミニトマト
そんなとき、友達から「自家菜園で採れた」というミニトマトをいただいたんです。
房なりに実をつけたトマトの、鮮やかな色彩グラデーション。
日の光りに透けてキラキラと光る茎の産毛や、ヘタの形のかわいらしさ。神様が作り出した造形の美しさに、心から感激してしまいました。
デザイナーとして「やられた!」とも(笑)。
子どもが小学生にあがったのを機に仕事を辞めたのですが、その頃、自宅の近所に畑を借りて野菜作りを始めました。
大好きだった仕事を辞めて、まず野菜作りを始めたのには、やはりあの房なりミニトマトからもらった感動が忘れられなかったからなんです。
当時はショップで売っているあらゆる苗を植えました(笑)。トマトはもちろん、スイカまで!すべて元気に育って収穫できました。ビギナーズラックでしょうか(笑)。
ハーブが菜園で育ちすぎてしまい、株分けして友人にプレゼントしたりしていたのですが、それでも追いつかなくなり、少しベランダに移して育ててみたのです。これがベランダガーデニングの始まり。
野菜たちから「ぼくたち、生きてるよ!」
という声が聞こえてくるような気がします

たなかさんのベランダガーデニング
ベランダでハーブや野菜を育てると、便利なことがたくさん! キッチンから数歩で摘み取って料理にアレンジできるし、しかも食べたい分だけ、彩りとして欲しい分だけを収穫できる。この手軽さに加え、リビングから眺めるグリーンの美しさに癒される、という効果も実感しました。 光りに透ける葉脈を見つめていると、野菜たちから「ぼくたち、生きてるよ!」という声が聞こえてくるような気がします。眺めているだけで、ホッとしたり、また勇気づけられたりするんです。 |
次回は、たなかさんが魅せられた「永田農法」に迫ります。