
かの香織さんがおくる
MYLOHASオリジナル・レシピ「酒粕のグラニテ」
11月15日に『素食が贅沢?素材の味を生かしたカンタンごちそう』(グラフ社)を出版したかの香織さん。
この本はかのさん初の料理本でもあり、これまでのかの香織として、日本酒造りの蔵人、泉 薫子としての“食”にまつわる活動の集大成的な作品でもあります。

編集部が訪れたときは、ちょうど撮影が終了し、原稿チェックなど最後の詰めの段階に達していた頃。
器選びから、素材の買出しもかのさん自らが行い、撮影は自宅で行われたというから、この書籍への並々ならぬ愛情が感じられます。オリジナルのレシピはもちろんのこと、食にまつわるエッセイも丸ごと手がけた、手づくり感のあふれる本。
「あれしちゃダメ、これしちゃダメというよりもすべてを受け止めて、カラダが喜ぶ料理を作りたいと思ったんです。その代わりいい素材を使う。ホールフード、カラーフード、スローフード、プレシャスフードと呼ばれるものたちがたくさんつまっています」
今回は、MYLOHAS.netのために、『素食が贅沢?素材の味を生かしたカンタンごちそう』にも未掲載のかのさんがオリジナルのレシピを紹介してくれました。
酒粕のグラニテ

(材料・6人分) ・ミルク…300cc ・酒粕…35g ・メイプルシュガー…大さじ1.5 ・シナモンスティック…1本 ・フランジェリーコ(アーモンドリキュール)…小さじ1 1 材料を鍋に入れ、強火にかけます。沸騰したら中火で20分、落としぶたをして煮ます。 2 1をひと晩おいたあと、煮汁だけを取り、容器や密封袋に入れて冷凍庫で冷やします。 3 3?4時間冷やし、ゆるいシャーベット状にします。固まりすぎないよう、1時間に1回程度、空気を入れるようにスプーンでかき混ぜまてください。 |
酒粕の濃厚な香りとスパイシーなシナモンがみごとに混ざり合った大人の味。こってりしているかと思いきや、さわやかで意外とすっきりとした後味が病みつきに。何よりも、手軽で保存がきくのがうれしい。
後日開かれた「利き酒おもてなしの会」では、牡蠣に四角豆の酒粕炒めを合わせるというアレンジ料理も登場し、酒粕料理のバリエーションの広さをうかがわせてくれました。
「音楽も、これとこれは合わないかなと思っていても意外とぴったりくることもあるんです。やってみないとわかりません。料理も同じですね」
12月2日に開かれるワークショップの後、今年もかのさんは蔵にこもり、酒造りに専念するそう。
どんどんと広がっている食とのコラボレーションの世界。来年もかのさんらしい活動をみせてくれることが今から楽しみです。
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『素食が贅沢?素材の味を生かしたカンタンごちそう』(グラフ社、税込1,000円)
全国の書店にて発売中。日本酒にあうレシピのほかにも素材を活かした料理がたくさん。
かの香織 LIFE QUALITY WORKShttp://www.caolina.net/lqw/
「利き酒おもてなしの会」
10月28日に「鼎」にて行われた、「利き酒おもてなしの会」。蔵人・泉 薫子が仕込んだはさまや酒造の日本酒とともに、お酒にぴったりあう上質な和食がふるまわれました。牡蠣や上海蟹といった季節の食材をふんだんに使ったメニューが満載でした。
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かの香織 WORKSHOP vol.2日時:2006年12月2日(土) OPEN:16:30 START:17:30 場所:Blue Jay Way (原宿) チケット代:5,250円(税込) ※チケット代には、日本酒とワイン(1杯ずつ)とワンレシピが付きます ※20歳未満の方のご入場はできません。身分証明所の提示をさせて頂く場合もございます 蔵人として手がけた『純米吟醸 阿佐緒』と、ボトルデザインを手がけたボージョレ・ヌーボーを飲みながら、 お酒の楽しみ方や頂き方など、トークを交えながらのスペシャルライヴ。 |