フリーペーパー「縄文ZINE」の編集部に行ってきたよ

千駄ヶ谷にあるパニーニスタンドで焼き上がりを待っている間、私の目に飛び込んできた、とあるフリーペーパー。「都会の縄文人のためのマガジン」と書かれた、その名も『縄文ZINE』。さっそく持ち帰って読んでみたのですが、遠い昔に教科書で出会って以来、だいぶご無沙汰していた縄文に関するZINEだったんです。

いったいどんな方が手がけているのか? もしかしたら縄文顔をしているのか? など、とても気になったので、実際に編集部を訪ね、編集長の望月昭秀さんにお話を伺ってきました。

縄文人と友だちになろう!

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ーーまず、どうして縄文に関するZINEを作ろうと思ったのですか?

もともと縄文時代が好きだったのが大前提です。

でも、縄文の話ができる友だちがひとりしかいなくて、いろんな人に話をしても、うざがられるので、それなら自分で何か縄文をテーマにおもしろいものをつくってしまおうというのがきっかけです。

『縄文ZINE』は「縄文人」とかかっていて、このZINE自体に縄文人という人格が出来たらおもしろいかなと。ほんとうの友だちのような縄文人がいる感覚で、「縄文ZINE」を作っています。

ーーどんなことを心がけて作っているのですか?

縄文と聞くと、難しそうなイメージがあるので、身近に感じて欲しくて、メンズファッション誌の『POPEYE』のようなシティーボーイっぽく作りました。縄文人たちも、わたしたちと同じ様に悩んだり、悪口言ったりして、ちょっとだけ時代が古いだけでたいして変わらないと思うんですよ。なので、自分たちとは違うと思われないように気を付けています。

空前の縄文ブームがやってくる!?

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ーー望月さんは縄文のどういったところに魅力を感じているのですか?

わかっていないところです。文字がなかった時代なので、今でもはっきりしたことがわかっていないんですよ。だいたいのアウトラインは見えているのですが、どんな会話をしていたのか、どんな生活をしていたのかいまだに謎が多いんです。

ーー熱い想いを込めて作られた『縄文ZINE』ですが、1号を出した後の反応は?

いろんな人から連絡がきてネットワークが広がりました。ヤミラさんというお菓子考古学者の方とも知り合い、2号では「狩りとかで忙しい縄文人のための超かんたんドングリクッキーレシピ」を寄稿してくれました。それに、青森や北海道では縄文を世界遺産にと動いている人たちもいて、もうすぐ北海道新幹線も開通するので、これから縄文がどんどん盛り上がる気がします。

デートにも使える縄文スポット

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——『縄文ZINE』をきっかけに、縄文に興味を持った人におすすめの場所はありますか?

都内ですと「國學院大學博物館」や「東京都埋蔵文化財センター」には土器、石器、土偶など一通り置いてあります。長野県や山梨県には遺跡や博物館も多くので、ドライブがてら行くのにはぴったりなんですよ。

——最後に縄文を知ると今の生活にどんなメリットがありますか?

日々の生活の中で縄文人だったらどう考えるのかな? と思うことがあります。縄文人になりきって今の時代をみると便利だなと、ひとつひとつにありがたみを感じますよ。iPhoneなんて超便利!

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編集長のお話を聞いていると、詳しくは分からなくてもどんどん縄文に愛着が湧いてきている自分が!

縄文をPOPに紹介してあって、とても読みやすくて、弥生時代も古墳時代もミックスされてしまっているわたしには、とても新鮮だった『縄文ZINE』。現在入手できる2号の巻頭特集を飾るのは火炎土器で、「東北の縄文人が愛した亀ヶ岡様式と狩猟スピリットの行方」といった特集も。

このように真面目なパートもありますが、縄文をキーワードに質疑応答があったり、縄文人になりきっておすすめ映画を紹介したり、土偶のモデル=ドグモスナップなどさまざまな企画が掲載されています。

土器もどこか懐かしい感じがして、2,500年も前なのに時代を感じさせないんです。「縄文時代は1万年も続いたので、ネタの宝庫なんです」というだけあってZINEの内容には困らない模様。ちなみに5月下旬発行予定の3号の特集は「今、行きたいベスト貝塚」(←Casa BRUTUS風)。2,500年の時を超えて、昔の友だちに再会する感覚で、あなたも「縄文ZINE(人)」に触れてみてはいかがですか。

縄文ZINE

Photographed by Kenta Terunuma
Text by:Momoko Matsuzaki

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ルーミー編集部とルーミー公式キャラクター「るみたん」が研究員となり、最新のアイテム情報を収集したり、みなさんの部屋を訪問。男性の好奇心と欲求を刺激する「住まい」にまつわるすべてのことを研究していきます。

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