シンプルすぎる構造が、趣味を100%楽しめる家をつくる #かしこい都会の家

趣味を100%楽しめる家って、ありそうで実はあんまりないですよね。

楽器を演奏したくても防音設備がなけりゃ近所迷惑だし、映画だってホームシアターとなるとなかなか敷居が高い。読書好きの憧れである自宅書庫だって、カンタンに手が出せるものじゃありません。

そんなことを考えていた矢先、施主のご夫婦がそれぞれの趣味を満喫できるよう、さまざまな工夫をこらして建てられた一戸建て住宅を発見しました。インテリアと建築のプラットフォーム「homify」で紹介されている「VORTEX CUBE」を手がけたのは、北海道を中心に活動する畠中秀幸×スタジオ・シンフォニカ有限会社

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鉄道模型やプラモデルが趣味のご主人と、フルートなど音楽演奏が趣味の奥さま。ふたりの趣味が同時に楽しめるようにと選ばれた土地は、鉄道の高架と公園に面している場所。

なるほど、これなら周囲を気にせず、演奏ができるわけですね。敬遠されがちな土地をあえて選ぶ視点の切り替えです。

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条件やコストから、「形態を極力シンプルにし、使用する素材を現しにすること」「将来の変化に対応するべく、フレキシブルな空間とすること」に重きが置かれました。

そこで、表面積を小さくすることで外壁からの熱損失を抑え、白い外観は素材をそのまま丸出しにしました。正方形にすることで、最低限の構造材で安定感と強度が得られるんです。シンプルな考え方ですね。

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中心には、トップライトと4本の柱から成る「光の櫓(やぐら)」があります。これが光を遮ることなく取り込み、かつ建物としての強度も保っているんですね。

光の櫓を中心に、床(=スラブ)がスキップすることで、集い・就寝・趣味スペースなどの機能を分けています。可動収納で仕切ることで、将来の家族構成の変化にも対応できる、というわけです。

従来の「寝室」「趣味室」という空間構成とは異なるんですね。

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書庫スペースも完備。ロフトに掛けられたハシゴで、高いところの書物を取ることができます。

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まるでライブステージのようなスペースは、まさに楽器演奏のためにあるようなもの。友だちを呼んでアコースティックライブなんて、憧れちゃいます。

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壁には、ハイサイドライト(明かり取りの窓)を設置。これで部屋全体に自然光を取り入れることができます。外国の図書館のようでワクワク……。

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外観だけでなく、内観もまた素材をそのまま出した「現し仕上げ」になっています。素材そのものの美しさが出ていて、木々に囲まれているような心地よさが感じられます。

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極限までシンプルを追究しながらも、趣味と生活を両立させる空間設計。無理に仕切らず開放的な空間にしたり、つくりやすい材料や構造を工夫しながら使っていくことが、充実した住空間のポイントなのかもしれませんね。

VORTEX CUBE [homify]

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福岡で心理カウンセラーとして活動してます。前職ではホームファニシングに携わっていました。MARVEL映画が大好きです。執筆記事一覧はこちら

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