場所・時間・お金に縛られない新しい生き方、それが「ニューミニマル」#ルーミーの本棚



高度経済成長期を経て、大量生産・大量消費にどっぷり浸かり、あらゆる欲求やニーズに応える多種多様なモノに、あたりまえのように囲まれてきたわたしたち。

90年代後半以降は、急速なインターネットの普及により、情報までもが玉石混淆、かつ膨大に溢れかえる時代となりました。

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近年、「断捨離」のためのハウツーやライフハックが人気を集めるなど、デザインからライフスタイルまで、さまざまな分野で「ミニマル」が注目されています。わたしたちが、モノや情報の「オーバーロード」状態に陥っている証なのかもしれませんね。

さて、ミニマル(minimal)とは、英語で「最小限」の意ですが、わたしたちの暮らしにおいて、どういう姿勢・行動・状態のことを指しているのでしょうか?

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50もの事例から、このテーマを考察している書籍が、YADOKARIによる『月極本1 ニューミニマル』。定期雑誌として1年間に3冊発行する「月極本」の第1弾です。

YADOKARIは、「ミニマルライフ」、「モバイルハウス」などを通じて、暮らし方の選択肢を増やしたり、「住」の視点で、新たな豊かさを発信するメディア。そんなYADOKARIが運営する「未来住まい方会議」では、世界中の小さな住まい方や、ミニマルライフを紹介しています。今回は、その中から厳選した事例と、あらたに加えたコンテンツで、自費出版本を制作しました。

この本では、場所に縛られないライフスタイルとして、複数の拠点を行き来しながら生活する「多拠点居住」や、キャンピングカーやトレーラーハウスなど、住居そのものを移動して生活する「モバイルハウス」の事例が紹介されています。

たとえば、有名ファッションデザイナーのポール・スミス(Paul Smith)さんも、多拠点居住を実践しているひとり。牧草地に建設した日あたりのよい小屋で、多忙な日常からしばし離れ、リラックスできる時間を持つようにしているそうです。

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また、お金に縛られないライフスタイルとして、狭いスペースでも比較的安価に設置できる「スモールハウス」や、古いものに手を入れて再活用する「リノベーション」、知恵をしぼり工夫して、望む空間を自分でつくる「DIY」の事例、ソーラーパネルやオーガニック農場など自立的でサステナブルな生活空間などなど、いろいろな住まい方が掲載されています。

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小さくて紙のざらっとした手ざわりがよく、持ち運びたくなるこの本。

住まい方が小さくなると、たくさん稼ぐ必要がなくなる。そうすると、あらたなことにチャレンジできたり、仕事や生活の質を上げることができる……本の中で語られていたこの内容に、なるほどとうなずいてしまいました。

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わたしたちのライフスタイルはいま、既存のものに付加し続ける「足し算」から、余計なものを可能なかぎり取り除く「引き算」へ、パラダイムシフトしつつあります。

「ニューミニマル」を通じて、自分にとってほんとうに必要なもの・大切なものを見直し、シンプルライフをスタートさせてみませんか?

月極本1 ニューミニマル[YADOKARI]

Canoes pulled up on the shore image via Shutterstock
Woman holding mushroom image via Shutterstock

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1973年生まれ。米国MBA(経営学修士号)取得後、約10年にわたるビジネス経験を経て、物書きに転身。何気ない日常の風景に潜む、ちょっとしたアイデアや工夫を発見するのが好き。趣味はフォトグラフィー。世界中のステキなものをたくさん見つけて、ご紹介していきたいと思っています。執筆記事一覧はこちら

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