人生を豊かにする「フランス式整理術」とは? #ルーミーの本棚

部屋が片付かない。というか、片付ける気にならない……。

新年は一年のうちで一番モチベーションが高まる季節です。2016年をより良い年にするためにも、まずは「住環境」の整理整頓から始めてみませんか?

これまでの片付けられない自分にサヨナラを告げ、もっと効率的で豊かな人生を目指すなら、多くのフランス人が大絶賛した本書『モノ・コト・時間から自由になる フランス式整理術』(ベアトリス・キャロ&クレール・マゾワイエ著 株式会社エクスナレッジ)を読んでみてはいかがでしょうか。

両親のもとを離れて、自分自身の家庭を持ったときから、あなたは「家庭を率いるリーダー」です。会社にたとえるなら、平社員から社長への大出世ともいえるけど、同時に幅広く何役もの仕事をこなさなければなりません。(はじめに より)

男性でも女性でも、1人暮らしでも、パートナーと同棲していても、どんな人にも日々の生活で処理しなければならない多くの「タスク」が存在します。領収書の整理、スーパーへの買い出し、故障したテレビの修理、親への電話、さらに体調管理も大切な任務のひとつです。

本書では「部屋を片付けする整理術」ということだけでなく、さらに一歩踏み込んだ「生活を効率よくオーガナイズするためのライフスタイル術」も紹介しています。最大の特徴としては、その手段のひとつとして「ホームGPSファイル」というものが登場します。

「ホームGPSファイル」とは?

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「ホームGPSファイル」とは、あなたの家庭の家事にまつわるアレコレをすべて書き記した家庭管理マニュアルのことです。

「ホームGPSファイル」は、あなたの不在時に、ほかの人が家を切り回すときにも役立つ、便利なマニュアルになります。(37ページより)

ファイルの中身は各ジャンルに細かく分類され、「救急医療施設リスト」「住所録と電話番号表」「ショッピングリスト」「毎日のタスクリスト」「週間予定表」「掃除計画表」「子供の予定」などを書き記しておきます。

「PC上でデータを保管すればいいのでは?」という意見もありますが、紙に出力してファイルにまとめるほうが実用的であり効率的。誰でもすぐにアクセスできるというメリットもあります。このファイルが目指すところは、ライフスタイルのシンプル化。これを作ることで家事の「仕組み化」や「段取り」が具体的になり、物事をスムーズに決めやすくなるというわけです。(49ページより)

片付けられない原因とは?

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片付ける気持ちも十分あって、家が物理的に狭すぎるわけでもない。それなのに部屋は散らかる一方……。そんな人は、本書の表現を使うなら「そもそも、片付け方が間違っている」ということになります。いくつか要因があるそうですが、気になったポイントを紹介するとこうなります。

1.モノに指定席がない。
しまう場所があるからこそ、はじめて片付けられるというもの。家にあるすべてのモノに収納場所を与えていますか?

2.ふさわしい収納場所にモノがない。
使ったら元の場所に戻す習慣をつける。ポイントは、使う場所と片付ける場所を近づけることです。

3.モノが多すぎる。
上記2点を守っていても、部屋が散らかって見える。そんなときは物理的にモノが多すぎるのかもしれません。

すべて当たり前のことのように聞こえますが、これらができていないから部屋が散らかるのです。さらに、一度片付けた部屋でも、常にこれらを意識していないと、部屋はすぐに散らかってしまいます。まずは効率のいい収納場所を見つけ、作業動線を整理すること。具体的な方法は本書でも詳しく説明されていますよ。(21ページより)

今日からできる「書類の整理方法」

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筆者がもっとも共感したのは、パート8、パート9で語られていた「書類の整理方法」。フリーランスで仕事をしていることもあり、家には未開封の書類や封筒が常に山積みの状態だったりします。あとで処理しようと放っておくと、支払い書類を見逃して延滞料金を支払うなんてことにも……。

家で仕事をしていなくても、書類の整理に多くの人がかなりの時間を費やしています。子どもがいる家庭では、その悩みは単身者よりもさらに深刻です。

家庭の書類管理をするための空間は不可欠です。請求書の支払いをする、電話に出る、住所などを書き留める、重要書類を保管するなど、おこなう作業は多岐にわたります。

オフィスとして使う部屋が持てない場合、部屋の一角を改造したり、必要なアイテムを入れておく棚をひとつ持つだけでも違います。(189ページより)

本書では、どんな家にもバスルームやキッチンを用意するように、書類を整理するための「オフィス・コーナー」の設置を提案しています。ダイニングやリビングと兼用にするのではなく、できれば電話やパソコンの近くに専用のスペースを用意します。家に届いた書類はすべて「郵便ボックス」に入れてから仕分けをはじめます。要らないものは即ゴミ箱行き。必要なものは、「要処理」「要保管」「要支払い」「進行中」などのファイルで仕分けしておけば、あとで二度手間になるのを防いでくれますよ。

毎日のタスクとして、これを5分~10分ほどスケジュールに組み込んでおけば、書類の山を「見て見ないフリ」という悪循環に陥ることもありません。夕食後など毎日決まった時間に設定しておくと続けやすくなるそうです。(192ページより)

すべては最初の3週間で決まる

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ロケットが最も燃料を使うのは、発射直後の数分間です。地球の重力を振り切るためには膨大なエネルギーを必要としますが、一度大気圏を突破してしまえば、あとは少しのエネルギーではるか彼方まで飛んでいくことができます。

本書でも語られていますが、人間が新しい習慣を身につけるには約3週間かかるといわれています。はじめは面倒だと思うかもしれませんが、とにかく最初の3週間さえ乗り切れば、ロケットと同じように「慣性の法則」が働き、いつの間にか片付けられる自分に変化しているかもしれません。

この本を読みながら、まずは3週間。

それだけで2016年はあなたのものです。

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image 1, 2, 3, 4 by Shutterstock

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過去に13回の引っ越し経験ありの遊牧民系男子。その反動なのか旅が好きだが家にいることも大好き。モロッコからスペインに入国の際には、別室で日本人であることを証明しろと言われ、自分の顔が濃いということにようやく気づく。国内外の「人に教えたくなるような」おもしろい物を紹介予定。執筆記事一覧はこちら

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